エネルギー安全保障 2013 9 16
私は、エネルギー安全保障については、
原子力・火力・水力をバランスよく推進すべきだと考えています。
2013年9月17日号のNewsweek(ニューズウィーク日本版)では、
「富士山の危機 世界遺産と噴火のリスク」という特集で、
「富士山が噴火すれば、東京湾岸に並ぶ火力発電所は、
フィルターの目詰まりで運転が中断するかもしれない」とあります。
2013年9月15日の時事通信社のニュースでは、
福井県の西川一誠知事が、
関西電力の大飯原発3号機と4号機の営業運転期間終了による停止について談話を発表し、
その中で、「原発の安全運転と活用は、
エネルギー資源に乏しい日本が、
乗り越えなければならない重要かつ大きな課題」と指摘したとあります。
日本には、エネルギー安全保障という概念が希薄だと思います。
私は、2012年10月21日に「一石二鳥作戦」ということを書いています。
一石二鳥作戦 2012 10 21
私が中国の軍事指導者だったら、どう考えるか。
南シナ海を押さえてしまえば、
東南アジア諸国だけでなく、日本も支配できると考えるでしょう。
軍事的には、日本を占領する必要はなく、
南シナ海を押さえてしまえば、十分です。
後は、日本に中国の傀儡政権を作れば、
「事実上の日本占領」は完成するでしょう。
なぜか。
南シナ海とは、原油や天然ガスを満載した日本の船舶が通過する、
極めて重要な海域であり、日本の命綱と言えるからです。
その上、今(2012年当時)、日本は、
「脱原発」という原発ゼロ運動が盛んなので、
もし、この運動が長続きすれば(もちろん、長続きするように「工作」するでしょう)、
軍事的には、絶好のチャンスに見えます。
自然エネルギーが全く役に立たないのは計算済みです。
このようなエネルギーは、農業国ならばともかく、
工業用には、全く役に立たないが見えています。
さて、ここで、「アメリカが助けてくれる」と思った人がいるかもしれません。
しかし、「それは、甘い」と言わざるを得ないのです。
オバマ大統領は、「南シナ海を守る」と決意したようですが、
アメリカが、いつまで、その決意を維持できるか怪しいのです。
将来、アメリカの財政が苦しくなった時、
「南シナ海を守ることは、
アメリカにとって、経済的な利益があるか」と考える大統領が出現した時、
日本は、苦しくなるでしょう。
つまり、軍事よりも経済を優先する大統領が出現した時、
日本は苦境どころか、日本存亡の危機を迎えるでしょう。